人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

カルデラバッチョの日々

南阿蘇村の凹Bacio(カルデラバッチョ)です。お店のこと、猫や犬との暮らし、モーターホームの旅を綴っています。                                        


by motorhome88

人生フルーツ

「観るべし!」。友人に薦められた映画が気になっていました。でも九州で上映しているのは福岡のみ。わざわざ行くのもなぁ、そのうち熊本でも上映されるんじゃないかなぁとも思ったのですが、我慢できませんでした(笑)
人生フルーツ_d0257697_2147115.jpg
訪ねたのは福岡市の「KBCシネマ」。2スクリーンのみのこじんまりした映画館です。
人生フルーツ_d0257697_9293228.jpg
津端修一さん90歳、英子さん87歳 風と雑木林と建築家夫婦の物語「人生フルーツ」。東海テレビ放送が制作したドキュメンタリー番組を映画化、年明けから上映が始まりました。
名古屋のベッドタウン、高蔵寺ニュータウンに90歳と87歳の老夫婦が暮らしている。津端修一さんは建築家で、奥さんの英子さんは料理上手。敷地に雑木林を作り、野菜や果物を育てている。1960年伊勢湾台風の高台移転として、日本住宅公団のエースだった修一さんが、高蔵寺ニュータウンの設計を任された。雑木林を風の通り道にし、元の土地の記憶を残そうとした理想の街づくりだった。しかし時代は経済優先、詰め込み型の集合住宅化へと変更。大きな挫折だったが、それでもこの町に住み続けて50年がたった。小さな苗木は雑木林に成長し、畑では100種類もの野菜や果実が育つ。英子さんは、畑でとれた作物で修一さんに手料理をふるまう日々。彼女は言う、「食は命」と。2人の家は30畳一間の丸太小屋。その暮らしはまるで現代の桃源郷のよう。2人は言う「年を重ねるごとに美しくなる人生にしたい」と。スローライフというとちょっと軽いし、半自給自足というと何だか泥臭い…。えも言われぬ夫婦の暮らしを追って“人生のものがたり”を描いた。「東海テレビ放送HPより抜粋」

いやぁ~観てよかった!150㎞車を走らせた甲斐がありました! 暮らし方よりも効率と経済性が重視された高度経済成長期。津端修一さんという一人の男の生き方。二人(夫婦)の在り方。英子さんが発する言葉。人の暮らしの本質とは何か…。観る人それぞれがいろんな捉え方をし、考えさせられることでしょう。

あまりにも感じることが多すぎて作品の魅力を一言で表現するのは難しいけれど、修一さんの『彼女は僕にとって最高のガールフレンド』という言葉…、深いです。
人生フルーツ_d0257697_94457.jpg
KBCシネマのポイントカードもイイ! ニューシネマパラダイスの映写技師アルフレッドが、幼いトトを自転車の前に乗せてるシーンが描かれています。
人生フルーツ_d0257697_8545450.jpg
映画館のポスターに監督・伏原健之さんのサインがありました。添えられた『きっといいことありますよ』は修一さんが葉書に書いていた言葉。作品の中で何度も語られるナレーション樹木希林さんの声が今も心にこだましています。

風が吹けば、枯葉が落ちる。
枯葉が落ちれば、土が肥える。
土が肥えれば、果実が実る。
こつこつ、ゆっくり。

心に引っかかるエピソードがたくさんあり、胸がいっぱいになりました。津端修一さん・英子さんご夫妻、そして制作に携わった関係者にたくさんの「ありがとう」を!


板さんクチーナ凹Bacio(カルデラバッチョ)は現在休業中です。
※ナポリピッツァ(マルゲリータ、クアトロフォルマッジの2種)を「まるしぇ若葉」で販売中!

ナポリピッツァを販売してもらっている「まるしぇ若葉」さんは木曜定休です。本日2月16日(木)はお休みなので、お出かけの際はご注意ください。
by motorhome88 | 2017-02-16 09:47 | 旅の記録